地方税とは、国家が課税権をもる国税に対して、「地方公共団体」が課税権利を所有する税金の事を表します。
主な地方税としては、サラリーマンであれば、市町村民税、道府県民税からなる「住民税」です。
法人の場合は、「法人市町村民税、法人道府県民税」の他、「法人事業税」なども、納税すべき地方税のひとつです。
国税と地方税は同様の税目であっても「税率」が異なってくる点が大きなポイントです。
納税額を計算する際は、国税・地方税の各々を算出しなければ、正しい税額を算出する事ができません。
◆住民税に関する計算方法はこちら
◆法人税に関する計算方法はこちら
地方税とは、地方公共団体が課税権利をもつ税金。
この地方税と国税が我々が負担するいわゆる「税金」の事じゃ。
これら税金の制度はとても複雑に絡み合っており、とても全てを把握出来る物じゃない。
しかも、税制は刻々と変化しておるので、その実態がわからないまま、税負担をさせられておるのが現状なのじゃ。
余談じゃが、「たばこ」や「お酒」などは、国税の名目では「タバコ税」となっておる。
しかし地方税の名目では「道府県タバコ税」と「市町村タバコ税」という名目で課税されておる。
全てをひっくるめて「タバコ税」と多くの人は思っているじゃろうが、厳密には複数の税金が合わさって課税されているのがたばこやお酒と言う訳じゃ。
税収のアップの際にたばこやお酒類の金額が高くなっているのは、概ね製品にかかっている「国税」の部分が高くなっているという訳じゃ。
国税と地方税が同様に名目を変えて課税されている代表格としては自動車の税金があげられるのお。
この自動車には国税の名目で、「自動車重量税」、地方税の名目では「自動車税」という税金がかけられておる。
じゃから「自動車重量税」という税金は国税=お国に納税している税金ということになるのぉ。
また同様に「自動車税」は自分が住んでいる地域に納税しているという事になる。
尚、自動車の購入後に燃料として必要となるガソリンに関しては「揮発油税」と「地方揮発油税」と呼ばれる2種類の税金が課税されており、両方の税金を合わせると1リットルあたり53.8円の税金を納めておることになっておる。
また軽油に関しては軽油取引税という名目の地方税が含まれておる。
このあたりは間接税であるため解りにくい部分かもしれんのぉ。
「自動車税と自動車重量税の違いっていったい何だろう?」
このように感じていた方も意外と多いのではないじゃろうか?
このケースは良い例じゃが名目が若干異なった形で国税と地方税双方から課税されているものが結構多いという点も税法がわかりにくくなっておる原因でもあるのじゃな。