寡夫控除・寡婦控除とは、妻(夫)と死別してしまったり、もしくは離婚をし、その後再婚をしていない場合に、一定条件を満たしている状況下において法律で認められている控除制度の事です。
寡夫控除・寡婦控除の適用条件は、男性の場合の「寡夫控除」と女性の場合の「寡婦控除」によって異なるので注意が必要じゃ。
条件によっては、男性よりも女性の方が控除額が大きくなる点がポイントじゃな。
以下に各条件をわかりやすくまとめておる。
寡夫控除は男性の場合、寡婦控除は女性の場合で下図を見てもわかるとおり計算式そのものも異なっておる。
特別寡婦控除は日本では男女平等とは言えども、まだ女性の方が就職が難しい現状なども考慮されてのことじゃ。
老年者で、夫もしくは妻と死別してしまった場合、通常老年者控除の適用を既に受けている場合が多いものじゃ。
この場合は、重複して控除を受けることが出来ないのじゃ。
優先されるのは老年者控除となる点についてはしっかり把握しておかなくてはいけないポイントじゃな。
◆老年者控除の計算方法はこちら老年者控除制度の廃止に基づき、老年者控除の条件であった65歳以上の方が、寡夫控除・寡婦控除の適用を受けることができるようになりました。
これは老年者控除の廃止により前項の「控除制度の重複問題」の発生がなくなったためです。
以前、老年者控除の適用を受けていた記憶がある方は、寡夫控除・寡婦控除の適用に変更されているかどうか一度管轄の市役所や税務署に確認しておきましょう。